意識の感覚

眠っている時間が好きではありません。

白煙

雨が降っている夜の、室内の空気は心地いい。

窓を開けてると、寝っ転がってる体のまわりに雨の冷気が流れ込んでくる。でもその空気はあまり湿ってはいなくて、むしろ肌をするするにする感じの滑らかな空気で。だから、こういう夜はパジャマを1番の短パンにして、ドライアイスみたいに床にとどまって流れるこの冷気を、ずっと触っていたくなる。

いつもは布団も全身被って居ないと(頭までの時もあるくらい)落ち着かないけど、こんな雨の夜ならお腹まわりに広げもしない掛け布団を置いておくだけて気が済む。腕も脚も、雨の冷気がお気に入りなんだ。

ばたばたと音が聞こえる。

こんな夜こそ、寝たくないのに。